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10月(秋)号

2013年10月(秋)号

インフルエンザとは? 看護師より

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 インフルエンザ・ウイルスが、のどや気管支・肺で感染・増殖することによって発症する病気です。

 患者の約半数を小児が占めているのに対し、インフルエンザによる死亡者は65歳以上の高齢者が大部分を占めていると言われています。

 季節性のインフルエンザは、例年12月頃に流行が始まり1~3月にピークを迎えます。

インフルエンザと風邪の違い

 普通の風邪は発症後の経過が緩やかで、発熱も軽度です。その他、くしゃみ、のどの痛み、鼻水、鼻づまりなどの症状も見られます。

 それに対して、インフルエンザ突然38℃以上の高熱で始まります。また、関節痛、筋肉痛、頭痛、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れるのが特徴です。さらに、肺炎や脳炎(インフルエンザ脳炎)などの合併症をきたすことがあります。

インフルエンザの治療

 インフルエンザの症状を改善するためには、体内にいるウイルスの増殖を防ぐ「抗インフルエンザ・ウイルス薬*」が有用です。

 発症後の早い時期に投与を開始すると、服用していない場合と比べて、発症期間が1~2日短縮され、症状が早く改善していきます。
 ただし、薬により熱が下がっても、体内のウイルスがすぐにいなくなるわけではありません。熱が下がっても医師から説明された通りに、薬をきちんと使用してください。
 また、体内にウイルスが残っているため、周りの人にうつす可能性があります。熱が下がっても、その翌日から最低2日間は自宅で療養するようにしましょう。

*抗インフルエンザ・ウイルス薬:現在、内服薬としてタミフル(1日2回、5日間服用)、吸入薬としてリレンザ(1日2回、5日間吸入)とイナビル(1回2吸入)、注射薬としてラピアクタ(約15分位の点滴)の4種類があります。

さらに詳しく知りたい方へ ⇒ かぜとインフルエンザ

風邪に負けない身体を作るための食事のポイント 管理栄養士より

 秋冬は空気が乾燥し、身体にウイルスが侵入しやすい季節です。また、体調を崩しやすい季節でもあります。ウイルスに対する抵抗力と免疫力を高めるビタミン、ミネラルを十分にとりましょう。

  • たんぱく質…基礎体力をつけ、抵抗力を高める働きがあります。

卵、魚介類、肉類、大豆製品など

  • ビタミンC…免疫力を高める働きがあります。

苺、みかん、ブロッコリー、キウイ、じゃがいもなど

  • ビタミンA…のどや鼻などの粘膜を保護する働きがあります。

南瓜、ほうれん草、人参などの緑黄色野菜、鰻、チーズなど

  • 亜鉛…疲労回復、新陳代謝を活発にして免疫機能を高める働きがあります。

牡蠣などの魚介類、赤身肉、レバー、豆、ナッツ、大豆製品など

  • 身体を温める食品…ねぎ、にら、玉ねぎ、生姜、唐辛子など

刺激成分や辛味成分には消化を助ける働き、殺菌成分もあり、風邪予防に効果的です。
ただし、のどが痛いとき、胃腸の調子が悪いときは控えましょう。

  • 身体を温めるメニュー…鍋、うどん、雑炊、スープなど

身体が温まり、血液の循環がよくなると、ウイルスの侵入を防ぐ免疫機能も高まります。

風邪をひいてしまったら

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 風邪をひくと食欲も低下し水分摂取も不足しがちです。また、発熱のため汗をかき脱水状態になってしまいます。この様な場合は、無理に食べようとせずに水分補給に努めましょう。
 ポイントは一気に飲むと吐いてしまうことがあります。少しずつ、小分けにして飲むようにしましょう。
 また、発汗によりミネラル(ナトリウム、カリウムなど)が失われます。ミネラルや糖分の入ったスポーツドリンクがお勧めです。

皆様の疑問にお答えします 事務より

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Q1:新薬ってどういう薬?

A1:新薬とは、厚生労働省の定めた臨床試験(治験)により、新しい効能・効果があり、安全であることが確認され、承認された医薬品のことです。

Q2:新薬を1か月分処方してもらうことはできないの?

A2:原則できません。基本的には承認・発売されてから1年間は14日の処方制限があります。

 厚生労働省の告示で「薬価基準収載の翌月の初日から1年間は、原則、1回14日分を限度として投与すること」とされているためです。
 ただし、海外への渡航、年末・年始およびゴールデンウィークの連休などの特殊な事情がある場合、必要最低限の範囲において、30日分を限度として処方することができる場合があります。
 お盆やシルバーウィークの連休、単なる通院の困難などの理由での長期処方は認められません。

「ひまわり」の花言葉 「あなただけを見つめる」

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