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よくあるめまい

 

 

めまいの原因は様々です。素人判断では危険な場合があります。

まずはご相談を!

 

 

 

よくあるめまい

 

 良性発作性頭位めまい症(BPPVもっと詳しく

頭を動かす時にのみ出現する回転性めまい。最も多いめまいの原因。持続時間1分以内。頭痛や耳鳴り、難聴はない。このめまいなら心配なし。

ただし、BPPV以外の疾患を確実に除外する(否定できる)必要がある。

 

 

 メニエル病 

反復するめまい発作。めまいは誘因なく発症し、持続時間は10分程度~数時間程度。

めまい症状は回転性めまいのみではなく浮動感を訴えることも少なくない。

めまい発作に伴って難聴や耳鳴り、耳閉感などの聴覚症状(蝸牛症状)が変動する。

発作が長期にわたり継続すると聴力低下をきたし、生活のQOLが損なわれることがある。

原因は内耳全体に生じた内リンパ水腫だが、詳細な成因は不明。

めまい発作は数分~数時間(20分~24時間)持続する。

 

 前庭神経炎 

突発的な回転性めまいで発症する。回転性めまい発作は1回(単発性)のことが多い。症状は重篤。

急性期を脱すると回転性めまいは軽快するが、体動時や歩行時のふらつき感などの浮動感や平衡障害が持続する。長期にわたり持続するとADLの低下をきたすこともある。

めまいに随伴する難聴、耳鳴り、耳閉感などの蝸牛症状は認めない。

男性にやや多く発症年齢は50歳代におおい。

しばしば、小脳・脳幹梗塞などの中枢性の脳血管障害と紛らわしいことがある。

回転性めまい発作時には自発および頭位眼振検査で方向固定性の水平性または水平回旋混合性眼振を認める。

 

 心因性 

はっきりしないめまい。かすみのかかった状態、頭がぼんやりする、酔った様な感じ、気力がない、不安定、浮いている感じ。

パニック発作の場合もある。背景に何らかの身体的な基礎疾患が隠されている場合があり、注意が必要。

多彩な精神症状はめまいの「原因」というよりめまいの「結果」かもしれない。

 

 高齢者のめまい・ふらつき

高齢者の歩く時のふらつきをめまいと感じることがある。背景に高齢者に伴う様々な身体的基礎疾患がある可能性がある。大脳(脳血管障害、脳委縮)、小脳(失調)、頚髄(頚髄症)や腰髄(脊椎管狭窄症)筋力低下、末梢神経(糖尿病、ビタミンB12欠乏)の様々な部位の障害や視力低下(白内障など)、聴力低下などが関与している可能性もある。また、普段服用している薬剤の副作用の可能性もある。

 

 

 

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