>医療法人 啓眞会 くにちか内科クリニック

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2018年1月(新年)号

 

ひまわり 

花言葉は「あなただけを見るめる」

皆様の「健康を見つめ」「健康づくり」のお手伝いをします

お役にたてれば幸いです

 

看護師より

冬の入浴にご用心  浴室は道路より4倍危険!

 

 凍る(しばれる)北海道の冬。こんな時のお風呂は身体も心も温まりホット癒されます。入浴は我が国に根付いた生活習慣であり文化でもあります。しかし、この入浴には、背中合わせにとんでもない危険が潜んでいます。身体状況や入浴環境によっては、溺水・溺死などの重大な事故を招いてしまいます。

 

 暖かい居間と暖房のない脱衣所や浴室の温度差が大きい場合での入浴は、血圧の急激な上昇や下降が起こり意識障害や失神をきたすことがあります。この様な急激な温度差による健康被害をヒートショックといいます。

 

 ヒートショックによる意識障害・失神は浴槽内での溺水・溺死といった事故に、また温度変化は脳出血・脳梗塞や心筋梗塞などに繋がります。このような入浴中の事故は寒い冬季に多く、約半数が12月から2月にかけて発生しています。

 

 厚生労働省の推定によると、平成26年に家庭の浴槽での溺死者は4,866人でした。また、救急車で運ばれた患者数から推計した入浴中のヒートショック関連の死亡者数は、溺死を含めて約1万9千人でした。一方、全日本交通安全協会の統計によると、平成26年の交通事故死亡者数は4,113人。実に、ヒートショック関連死亡者数は交通事故死亡数の4以上にもなっています。

 

■ヒートショックの影響を受けやすい人

 

 高血圧や糖尿病、高脂血症のある人は動脈硬化が進行していることが多く、血圧の変動の影響を受けやすくなっています。また、高齢者は体温の調節機能は低下し動脈硬化はさらに進行し、血圧変動の影響をより一層受けやすくなっています。その結果、ヒートショックに関連する事故の危険性は更に高くなります。事実、前述の厚生労働省の統計によると、家庭内の浴室での死亡者の約9割が65歳以上の高齢者でした。

 

■ヒートショックを防ぐポイント

 

 入浴中の事故を防ぐためには以下の点に注意しましょう。

 

●入浴前に脱衣所や浴室を温める

 温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することで失神し、浴槽内で溺れるケースがあります。入浴前に浴室や脱衣所を暖めておく必要があります。浴槽に湯を入れる場合はシャワーから給湯すると湯気で浴室の温度が上がります。沸かし湯の場合は浴槽の湯が沸いたところで十分にかき混ぜ湯気を立てるとよいでしょう。

 

 

●湯温は41℃以下、湯につかる時間は10分までを目安に

 のぼせて意識障害が起きて長く湯に浸かっていると体温は上昇してしまします。10分位までを目安に湯から出るようにしましょう。

 

●浴槽から急に立ち上がらない

 入浴中は湯で身体に水圧がかかっています。その状態から急に立ち上がると、体にかかっていた水圧から解放され、血管が拡張して頭(脳)に行く血流が減り脳貧血状態となり、一過性の意識障害を起こすことがあります。

 

●飲酒後や食直後の入浴は控える

 アルコールを飲んだ直後は脱水症状を引き起こしやすく、心臓に負担がかかりやすい状態です。さらに、酔った状態で入浴すると、注意力も低下しているため事故の原因になります。

 

 食直後の血圧は下がる傾向にあります。特に高齢者ではこの傾向が強いため食直後の入浴は避けましょう。

 

●入浴する前に同居者に一言掛け、見回ってもらう

 入浴中の死亡者は、いつもより入浴時間が長いことが知れています。入浴中に体調の悪化などの異変があった場合は、早期に対応することが重要です。

 

 同居者がいる場合は入浴前に一声かけ、いつもより入浴時間が長い場合は様子を見にきてもらうと安心です。

 

管理栄養士より

高血圧とDASH食     

 

 近年、高血圧を予防・治療する食事として「DASH食」が注目されています。DASHとはDietary Approach to Stop Hypertension(高血圧を防ぐ食事方法)の頭文字をとったもので、米国立衛生研究所(NIH)が提唱しました。

 

 DASH食の特徴は特定の栄養素・食材やその比率にこだわらず、食品の組み合わせを改善することによって血圧をコントロールする点です。分かりやすくいえば、「今よりも体にいい食品を増やし、よくない食品を減らす」。これが実践法となります。

 

 DASHで増やしたい栄養素はカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、タンパク質です。一方、減らしたい栄養素は飽和脂肪酸(常温で固まる脂)とコレステロール※1)です。具体的な食品・食材としては以下のようになります。

 

■増やす食品・食材

 野菜(特に色の濃い野菜) 、果物、海藻、大豆製品 魚介類・低脂肪の乳製品

 

■減らす食品・食材    

 肉類及び菓子類・砂糖

 

 緑黄色野菜と淡色野菜を毎食取り入れ、果物※2)はカリウムの多いバナナ・プルーン・りんごなどがよく、また、鶏肉以外の肉を減らして魚を増やします。肉の調理は皮や脂を取り除き、揚げずに網焼きしたりゆでたりします。低脂肪の牛乳・ヨーグルト・チーズ等でカルシウムを充分補い、ナッツ類や豆類も意識して摂り、パンは全粒粉を使ったものがお勧めです。逆に減らす食品は、牛肉や豚肉(脂身)、甘いお菓子、砂糖を含むソフトドリンク類などです。

 

 伝統的な和食はもともとタンパク質や脂質(脂肪)は多くありません。伝統的な和食に減塩とヨーグルトなどの低脂肪乳製品、野菜を加えるだけでDASH食と同じ様な食事となります。DASH食は高血圧に対する食事ですが、肥満用の食事ではありません。しかし、健康的な食生活に導くため過剰な肥満(肥りすぎ)の人にはダイエット効果(やせる効果)はある様です。

 

 但し、重症の腎疾患の人が果物や野菜のカリウムを摂りすぎると害があります。また、糖尿病の人が果物やナッツ類を多量に摂るとカロリーオーバーになります。DASH食を始めとした食事療法を検討する場合は、医師・管理栄養士にご相談下さい。  

                       

※1)脂質異常症がない人では特別な制限は必要がありません。 

※2)但し、果物は当分(ブドウ糖、果糖、ショ糖)が多く、食べ過ぎると肥満になります。

 

事務より

平成29年8月より、70歳以上の方の上限額が変わりました     


■高額療養費制度
とは

 ひと月に支払う医療費が高額になった場合に、お支払いいただく額を、決められた上限額までにとどめる制度です。上限額は、個人もしくは世帯の所得に応じて決まっています。平成29年8月から、70歳以上の方の上限額が下表のように変わりました。どの適用区分に該当するかは、被保険者証、高齢受給者証または限度額認定証でご確認頂けます。

 

 

※1) 過去12か月以内に3回以上、上限額に達した場合は、4回目から「多数回」該当となり上限額が下がります。

※2) 医療機関や薬局で負担した額について、合算して上限額以上になった場合は後から払い戻されます。

※3)住民税非課税世帯の方は変更ありません。

 

詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください ☞ URL:www.mhlw.go.jp