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看護師より
食後高血糖にご注意を |
食後高血糖とはその名の通り、食後の血糖が高いことを言います。糖尿病の診断・治療を示した国際的な指針(国際糖尿病連合、2011年)によると、食後高血糖は食後1~2時間の血糖値が140㎎/dlを超える場合と定義されています。そして、食後血糖値を160㎎/dl以下に維持することを糖尿病治療の目標に挙げています。
糖尿病の合併症には細い血管が障害され神経障害、網膜症、腎症を引き起こす細小血管症と比較的太い血管の動脈硬化を主体とする大血管症があります。大血管症は脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。この大血管症を促進させる因子として食後の血糖変動、すなわち食後高血糖があります。食事前の血糖値(空腹時血糖)や平均血糖値の指標となるHbA1cを低下させるだけでは大血管症の危険性はなくなりません。
糖尿病予備群や糖尿病初期の人では、食後の血糖値が高いのに空腹時の血糖値が正常域(110㎎/dl未満)を示す場合があります。このような場合、糖尿病の診断や血糖コントロールの状況を空腹時血糖値だけで判定しようとすると、「食後高血糖」を見逃してしまう恐れがあります。しかし、水面下では糖尿病が発症していたり進行していたりします。そして、大変な「合併症」を引き起こして初めて糖尿病に気づくことも多々あります。
■食後高血糖が引き起こす危険性
食後高血糖は動脈硬化を進行させる原因のひとつで、心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めます。他にも、網膜症や認知症、がんの発症リスクを高めます。
■食後高血糖を知るためのお勧めの方法 食後高血糖の発見・診断のための一番確実な方法は、食後1~2時間の血糖を自己血糖測定器で測定することです。しかし、これには穿刺時の痛みのほか、それに費やす労力や費用も大きくなります。
そこで、簡易的な方法としてお勧めなのが、尿糖試験紙の用いた尿糖検査です。食後に血糖値が一定以上高くなると尿中に糖(ぶどう糖)が漏れ出るようになります。通常、血糖が160~180㎎/dl以上で尿糖は陽性となります。つまり、尿糖が陽性ということは、その少し前の血糖値は160~180㎎/dl以上になっていたことを意味します。
ご自宅で食後1~2時間にトイレに行き尿糖検査をすることで、簡単に食後高血糖であるかどうかが分かります。尿の検査ですので痛みもありません。試験紙は薬局などで気軽に購入することができます。
また、食後眠くなってしまう場合、血糖が高くなっていることがあります。そのような場合、尿糖が陽性なら食後高血糖の可能性が高いといえます。尿糖測定ができない場合は医師に相談してみてください。
当院では糖尿病の早期発見・治療や血糖コントロールの評価に尿糖測定をお勧めしています。食後の高血糖が気になる方はご相談ください。
■食後高血糖を防ぐために
年齢を重ねるにつれ、健康診断の結果が気になる方も多くいらっしゃると思います。若い頃は何でもなかったのに、要観察・精査や異常を示す項目が増えたり、その程度が上昇していたりなど…。
なかでも、食後の血糖が高い状態(食後高血糖)が続くと比較的太い血管がダメージを受け動脈硬化(大血管症)を起こします。ぜひ注意していただきたい項目のひとつです。気になる方は医師の診断を受けましょう。
管理栄養士より
食後高血糖を防ぐ食事 |
■一日3食規則正しく、よく噛んで、ゆっくり食べる
好きなものに偏った食事はついつい食べ過ぎてしまいます。早食いは満腹になったと脳が感じる前に食べ過ぎてしまいます。よく噛んで、ゆっくり食べると早くお腹も一杯になります。食べ過ぎを防ぎ、血糖の上昇も抑えられます。
■食べ物の種類や食べる順番にも注意
食べ物は種類や形態によって胃を通過する速度が違います。食べ物が胃を通過して小腸で消化吸収され血糖は上昇します。炭水化物、たんぱく質、脂肪、食物繊維の順に血糖を上げます。炭水化物を先にどかっと食べると一気に血糖値が上昇しますので注意が必要です。
麺類+ご飯、菓子パン+甘い飲み物など、炭水化物に偏った食事(炭水化物の重ね食い)でお腹を満たしてしまうのも血糖値を一気に上げてしまいます。
炭水化物を摂る前に野菜などの食物繊維や酢を摂りいれると血糖の上昇を穏やかにします。「おかずを先に、ご飯を後に」が鉄則です。食べるのに時間のかかる噛み応えのある食品を取り入れるのもよいでしょう。
麺類やパンは具や副菜をプラスしましょう。特に麺類はお腹が空きやすいため注意が必要です。大盛りで食べるのではなく、おかずや具をプラスしたほうが腹持ちもよくなります。お試しください。
また、甘い飲み物や、ほとんど噛まずに食べられる柔らかい食品も早く消化・吸収され血糖を上げやすくします。血糖値が高い方は、たまのお楽しみにして、毎日のようにいただくのは控えめにしましょう。
事務より
皆さんの疑問にお答えします |
Q:「保険証を失くしてしまいました」 そんな時、どうしたらよいの?
A:下記の点にご留意ください