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糖尿病神経障害とは |
高血糖(血糖値が高い状態)が長期間続くと、体内の余分なブドウ糖がソルビトールという物質に変換さます。また、糖化により産生された終末糖化産物(AGEs)なども神経細胞(軸索)に蓄積し神経を障害します。さらに、神経を栄養する細い血管(細小血管)の血流も低下して、神経に酸素や栄養が行きわたらなくなることからも神経障害をきたします。
症状は早くから出現する |
糖尿病の3大合併症は神経障害、網膜症、腎症です。網膜症や腎症は糖尿病になって10~15年と自覚症状のないまま経過し、病状がかなり悪化してから気づくことが多い合併症。それに比べ、神経障害は手足のしびれなどが初期の段階から現れます(糖尿病になって5年位で発症)。
■油断は禁物
ただし、足にジンジン・ビリビリ・チクチクなどの自覚症状(陽性症状)があるのは20%位で、80%は自覚症状はありません(無症候性神経障害)。そのため、神経機能低下により何らかの不自由感を覚えた時には、すでに重症化している場合も少なくありません。
というのは、網膜症や腎症は失明や透析導入に繋がり快適な日常生活(QOL)を妨げる重大な合併症です。一方、神経障害の自覚症状は、あってもしびれや痛み程度です。そのため、ついつい油断してしまいがちになり、適切な治療を受けず、そのまま放置してしまうことになります。そして、気がついた時には「大変なことになっていた」ということもしばしばです。
糖尿病神経障害の分類と主な症状 |
末梢神経には痛みや温度を感じる感覚神経、手や足を動かす運動神経、心臓や胃腸など内臓の働きを調整する自律神経があります。糖尿病神経障害は左右対称性に体の遠いところ(遠位性)に多方面に現れる(広汎性)多発性神経障害と、体のある部分にのみあらわれる単神経障害に分けられます。
■多発神経障害
感覚運動神経障害と自律神経障害に分けられます。
①感覚運動神経障害
②自律神経障害
心臓・循環器系、消化器系、泌尿器・生殖器系、皮膚などの諸臓器を調節している自律神経に障害をきたし多彩な症状をきたすようになります。
自律神経障害は症状がなく密かに進行していくため見逃されやすいのですが、進行すると生活の質(QOL)は大きく損なわれます。また、生命に直結するような重大な影響をおよぼすこともあり注意が必要です。
■単神経障害
突然に単一の末梢神経が非対称性に障害されます。糖尿歴や血糖コントロールとは無関係に、血管の閉塞などにより発症します。外眼筋麻痺、顔面神経麻痺、手根管症候群、糖尿病筋萎縮などがあります。
そのまま適切な治療を受けないでいると… |
痛みや熱さなどを感じなくなる感覚鈍麻は、糖尿病自体ある程度進行してから現れてくる合併症です。また、この段階まで進行しているということは、高血圧や脂質異常症など糖尿病以外の病気も持っている可能性が高いことを意味します。これらの疾患(生活習慣病)により動脈硬化もかなり進行し、心筋梗塞などの心血管系の病気を発症する危険性が高くなっています。しかし、感覚鈍麻があると体に異常が起こっていても気づかず、次のような深刻な事態を引き起こす可能性があります。
糖尿病神経障害の予防と進展防止のために |
糖尿病神経障害の予防と治療の基本は良好な血糖コントロールです。HbA1cを7.0%未満に保ちましょう。そのためには食事・運動療法や薬物療法が基本です。また、不幸にして糖尿病神経障害を合併した場合、次のことに気をつけましょう。