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看護師より
「みぞおちの痛み」にご用心 |
会社員のAさん。ある日の朝6時頃、「みぞおちの痛み」で目が覚めました。
前日の夜は居酒屋で職場の新入社員の歓迎会がありました。おつまみ、サラダ、生牡蠣、ヒラメ・イカ・サケの刺身、焼き魚、焼き鳥、焼肉、おにぎりなどを食べ、ビール中ジョッキ4杯と焼酎の水割りを3杯飲みました。最後の〆にラーメンを食べ、夜11時頃ご機嫌さんで帰宅しました。
アルコールは比較的強い方で、二日酔いにはなっていません。「食べ過ぎたかな?」と思いつつも、会社に出勤しました。出社後、痛みは次第に強くなり、午後になると痛みは右下腹部の方に移動し、さらに吐き気も感じるようになりました。また、熱も出てきたようです。
■あなたの診断は?
この「みぞおちの痛み」。最も疑わしい原因(疾患)は次のどれでしょうか?
①食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃腸炎
②生牡蠣による「ノロウイルス腸炎」
③ヒラメ・イカ・サケによる「アニサキス症」
④焼き鳥・焼肉による腸炎「カンピロバクター腸炎」
⑤虫垂炎
⑥腸閉塞
⑦胆石発作
■2つのポイント
この病気(疾患)の診断をする上で大切なポイントが2つあります。一つは症状が発現する順番。二つは痛みが「みぞおち」から「右下腹部」に直線的に移動している点です。
1)症状の出現の順番:
通常、①②④などの胃腸炎の場合は「吐き気」が先に出現し、その後「腹痛」や「下痢」などの症状が出現します。
③アニサキスや⑦胆石発作では、痛みと吐き気が同時に、しかも急速に出現します。
虫垂炎では、まず「痛み」で始まり、その後「吐き気」が出現します。
⑥腸閉塞では様々です。
2)痛みの場所・性状
①②④胃腸炎や⑥腸閉塞の場合、通常「お臍まわり」か「お腹全体」が痛くなります。また、痛みの部位はあちこち移動します。
③アニサキスでは、痛みは移動しません。⑤虫垂炎では、痛みはみぞおちから始まり、その後直線的に右下に移動します。また、痛みは持続的です。
⑥腸閉塞(腸ねん転は除く)では、痛みの強さに波があります。
⑦胆石発作では、痛みは「みぞおち」からその右横(右季肋部)が痛みます。痛みは右背部や右肩に抜ける(放散痛)ことがありますが、右下腹部に抜けたり移動したりはしません。
■その後のAさんは
夕方になると痛みはさらに強くなりました。心配になったAさんは救急病院を受診し、レントゲン検査や腹部エコー、CT検査、血液検査を受け「虫垂炎」と診断されました。ただ幸いなことに、比較的早期に診断され治療が開始されたため、手術はせず抗生剤で抑えることができました。その後の経過も順調とのことです。
■注意すべき疾患
みぞおちの痛み(心窩部痛)をきたす疾患には、他にも胃十二指腸潰瘍、膵炎など多くの疾患があります。
ここで忘れてはならない疾患があります。狭心症・心筋梗塞、肺動脈血栓症、大動脈解離などです。これらは放置すれば「命に関わる疾患」です。これらの疾患では「胸や背中ではなく」「みぞおち」に痛みを感じることがあります。みぞおちの痛みの原因は様々です。日常的な痛みのなかには、深刻な病気が隠れている可能性もあります。
また、上にあげた「2つのポイント」はあくまで典型的な例です。非典型的な例も多くあり注意が必要です。
「みぞおちの痛み」。単に「胃が痛い」と考えず、「変だな」と思ったら早めに医師に相談するようにしましょう。
管理栄養士より
胃にやさしい食生活 |
心配事やストレス、不規則な生活、食べすぎ・飲みすぎ、炭酸・辛いもの・カフェインの摂りすぎ、薬を飲む。このような時は思いがけず胃に負担をかけてしまいます。胃にやさしく消化のよい食べものをゆっくりと少しずつ摂り、弱っている胃をねぎらってください。また、辛い時は早めに医師の診察をうけ指示を仰ぐようにしましょう。
胃液の成分の一つ「胃酸」は胃内を一定以上の酸性に保ち、食物の消化や食べ物と同時に入ってきたウイルスや細菌の殺菌作用を持っています。胃酸の消化力は強力で金属さえも溶かすほどです。胃粘膜は上記の理由などで刺激を受けると、荒れてしまします。そこに、強い酸が追い打ちをかけるので、胃粘膜にはさらに荒れて辛い状態となります。
■アルコール・コーヒー・紅茶・緑茶・炭酸飲料は控え目に
少量なら胃液の分泌を増して消化を助けます。しかし、量が増えると胃粘膜を強く刺激します。しばらくは、お休みまたは控え目にしましょう。カフェインの少ない麦茶やほうじ茶がおすすめです。元気になりたいからとカフェインたっぷりのエナジードリンクを飲むのは逆効果です。回復後も空腹時の摂取は避け、薄めのものを食事や軽食と共に摂り胃を保護しながらいただくなど工夫をしましょう。
■3食バランスよく、よく噛んで食べる
長時間胃を空っぽにすると胃液だけが分泌され、胃の粘膜が荒れてしまいます。3食バランスよくいただくのが基本です。よく噛んで食べ物を小さく砕き、唾液で消化させてから胃に送ると、胃の負担を抑えることができます。主食はごはんやお茶漬けよりも、柔らかく煮たおかゆやおじや、うどんなどがおすすめです。パンでもよいですが、揚げパンやデニッシュ・クロワッサンなどは油が多く消化が悪いのでしばらくお休みします。野菜は煮ると柔らかくなるものを選び、おかずも卵や白身魚、鶏肉、豆腐など食べやすいものにしましょう。
油もの、生もの、硬いものは回復してからのお楽しみです。塩辛いものや甘いお菓子も胃の粘膜を刺激します。薬も直接飲むと胃の粘膜に刺激を与えますので必ずコップ1杯の水や白湯で飲みましょう。
医療事務より
よくある質問 |
Q:交通事故などのように第三者の行為によって病気やケガになった場合、健康保険は使えますか?
A:健康保険は使えます。ただし、届け出が必要です。
交通事故※1)など第三者の行為※2)によって起こったケガや病気でも、健康保険を使って治療を受けることができます。ただし、健康保険を使って医療機関にかかる場合は「第三者行為による傷病届」の提出が必要です。(健康保険法施行規則 第65条 「第三者行為による被害の届出義務」)
その治療に必要な医療費は、本来ならば加害者が負担すべきものです。被害者の医療費は一時的に健保または国保が立て替えますが、後で加害者に請求します。その際必要となるものが「第三者行為による傷病手当」です。届け出がないと加害者に請求することができなくなります。必ず加入している健保または国保に届け出をいたしましょう。
※1)業務中・通勤途中での事故の場合、健康保険は使えません。労災保険での扱いになります。
※2)主な第三者行為は自動車事故ですが、次のような場合も「第三者行為による傷病」となります。
A:示談は慎重に
被害者と加害者の話し合いにより示談が成立すると、示談の内容が優先され医療費を加害者に請求できなくなる場合があります。示談後も健康保険の給付を受けられるかどうかは、示談の内容によって決まります。示談にする場合は、事前に必ず健保・国保の窓口に相談して慎重に示談を行う必要があります。