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血圧の基準 |
高血圧とは診察室血圧が収縮期血圧140㎜Hg以上 かつ/または 拡張期血圧90㎜Hg以上の場合をいいます。140/90㎜Hg未満を正常域血圧といいます(図3-1)。
血圧値の分類 |
2014年の高血圧学会の基準では正常域血圧は、さらに至適血圧(120/80未満)、正常血圧(120~129/80~84)、正常高値血圧(130~139/85~89)に分類されました(図3-2、3-3)。
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理想的な血圧という意味での至適血圧に比べると、正常血圧・正常高値血圧の順に心血管病の発症率が高いことが確認されています。また、正常血圧や正常高値血圧は、生涯のうちでは高血圧に移行する確率が高いことも明らかになっており注意が必要です。
140/90以上のⅠ度高血圧は至適血圧(120/80未満)の約3倍のリスクでした。また、すべてが至適血圧だったと仮定した場合に予防できたと推定される死亡者数の割合は、Ⅰ度高血圧からの過剰死亡率が20.5%と最も多く認められています。さらに、Ⅰ度高血圧以の高血圧からは加速度的にそのリスクが上昇しています(EPOCH-JAPAN)(図3-4)。
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家庭血圧 |
病院や診療所での血圧を診察室血圧、自宅など診察室以外での血圧を家庭血圧といいます。医師ではなく患者さん自身が測定するため、普段の血圧より高めにでること(白衣現象)が少なく、患者さんの通常の日常生活での血圧やその変動を知ることができます(図3-5)。
もし、診療所での血圧が家庭での血圧より高くでた場合は、家庭での血圧を参考にしながら血圧をコントロールすることになります。