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高齢者用肺炎球菌ワクチンが定期接種になりました |
平成26年10月1日より高齢者用肺炎球菌ワクチンが定期接種になりました
平成27年度から平成30年度までは、該当する年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方と、60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方は定期接種の対象となります。ただし、すでに「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種したことがある方は、対象とはなりません。
また、新たに承認されたワクチン(沈降13価肺炎球菌結合ワクチン、商品名プレベナー)は平成27年4月1日の時点では定期接種に使用できません。ただし、13価肺炎球菌ワクチンを接種したことがある場合でも「23価肺炎球菌ワクチン」を定期接種することができます。
【リンク】
■肺炎球菌とは
肺炎はわが国の死亡原因の第3 位です。細菌によって生じる肺炎のうち、1/4から1/3は肺炎球菌が原因と考えられています。肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれる細菌で、唾液などを通じて飛沫感染し、気管支炎や肺炎の原因となります。さらに、敗血症などの重い合併症を引き起こすことがあります。
■高齢者用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌には90種類以上の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される「23価肺炎球菌ワクチン(一般名:23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン、商品名:ニューモバックス NP)」は、そのうちの23種類の血清型を予防の対象としたワクチンです。この23種類の血清型は、平成25年には成人における侵襲性肺炎球菌感染症の原因の約6 割を占めるという研究結果があります。
※侵襲性感染とは本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことをいいます。
■副作用について
最近実施された臨床試験では75.4%に副反応が認められました。その主なものは注射部位の症状(痛み、発赤、腫れ)、筋肉痛、だるさ、発熱、頭痛などがあります。
重篤な副反応としては、強いアレルギー反応(アナフィラキシー)、血小板減少性紫斑病、知覚異常・ギランバレー症候群等の急性神経根障害、蜂巣炎・蜂巣炎様反応(いずれも頻度不明)があげられています。 接種後に気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐ医師にご相談ください。